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エール (ビール) : ウィキペディア日本語版
エール (ビール)

エール()は、ビールの一種。上面発酵醸造される。大麦麦芽を使用し、酵母を常温で短期間で発酵させ、複雑な香りと深いコク、フルーティーな味を生み出したビールのスタイルである。
エールのほとんどは、ホップを使用する。ホップはビールの保存を助け、苦味と香りを与えて麦芽の甘味とバランスを取る。ビールの他のスタイルはラガーであり、下面発酵である。
エールは、イギリスアイルランドベルギードイツカナダ東部の州、およびアメリカ合衆国地ビールで一般的である。
== 概要 ==
二糖類(メリビオース)を発酵に利用できない〔有村治彦、ビール酵母 日本醸造協会誌 Vol.95 (2000) No.11 P791-802, 〕サッカロマイセス・セルビシエ (''Saccharomyces cerevisiae'') という出芽酵母を用い、常温(15℃から20℃前後)で短い期間で発酵を行う。盛んに炭酸ガスを出すために、最終的に酵母が浮かび上面で層を作るために上面発酵と呼ばれる。
一般に、上面発酵のほうが醸造は容易である。19世紀以降にラガーが爆発的に普及するまでは、ビールといえばエールであった。また、東洋よりが入る以前のイギリスでは、ホップを用いないエールがとならんで最も日常的に飲まれた飲料であったとみられる〔『茶の世界史』著:角山栄 (1980/12) ISBN 978-4121005960〕。当時のイギリスの庶民にとってワインサイダー(リンゴ酒)は日常の飲料ではなかった(これらは高価であったのと同時に、貴族などの上流階級の者達が独占していた事も要因だった)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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